TOP > THE義塾を知る > オリジナル受験コラム > 2010年度高校入試について

THE義塾を知る THE義塾独自の学習法や教育方針をご紹介。

[中学受験コラム]

2010年度高校入試について

2009/10/22

埼玉県内私立高校入試



個別相談に必ず参加
1月の「併願入試」で
十分な押さえを確保

前期・後期の区分を廃止
入試の「実情」は例年通り
 埼玉県内の私立高校は平成17年度から「前期・後期入試」制を採用し、前期の試験は1月22日から2月9日、後期は2月10日以降とされていました。しかし、22年度からは入試の開始日(1月22日)だけを設定し、前期・後期の区分が廃止されます。便宜上、県内私立高入試は「一本化」されました。
 ただ、17年度以降には、日程の区切りに縛られず、各高校は1月を中心に推薦(単願・併願)、一般の試験日を自由に設定しています。前期・後期の区分がなくなるという変更は、県内私立入試の実情にほとんど影響はないとみてよいでしょう。
 この10年来、県内私立高の大多数は1月22日から25日ごろに「併願入試」(併願推薦)を実施しており、この枠が募集のメインという状況は22年度も何ら変化はありません。
 1月実施の併願入試は、ほかの高校(公立、私立)と併願することができ、入試前の「個別相談会」で合否の見通しがほぼ判明します。公立第1志望者などが押さえの私立を確保するため必須の入試制度です。
 22年度は県公立入試の「大改革」が行われ、公立の後期募集の合格発表は少し遅くなり3月10日となります(21年度は3月6日)。このため、県内私立では1月併願入試の延納を「公立後期までは待たない」とするところが出てくるとも予想されました。しかし、取材時点では県内私立の大部分が、併願入試の手続き期限を公立後期の発表日までとする見通しです。この点については、各私立の入試要項などで確認するようにしてください。

併願入試で安心感を得て
本命校にチャレンジを
 私立側にとっては、1月の併願入試は受験生を集めやすいもので、県内45校中40校にこの併願制度が広がっています。1月併願入試を実施していないのは、難関校の慶應志木、早大本庄、立教新座、音楽系の東邦第二、武蔵野音大附の5校だけです。
 この併願枠の名称は「併願1、2回」「併願推薦?、?」など、それぞれの高校で呼び方が異なっていますが、入試方式自体は同様で1月の併願入試と総称されます。
 1月併願入試は人気が高いので、私立側はこの枠に定員の大半を割り振っている高校がほとんどです。一般入試や2月の試験は、2次募集や欠員補充的な扱いともいわれ、2月の試験は実施せず、1月中で入試を終了とする高校も年々増えています。
 受験生は1月の併願入試に集中しており、平成21年度にも県内私立の総応募者の約79%を占め、単願入試の応募は約13%、一般入試は約8%にとどまっています。
 県内私立の単願入試、併願入試とは、第1志望かそうでないかの違いで、どちらも入試前に“ほぼ合格”の優遇があります。一般入試はそうした優遇なしのフリー受験です。
 埼玉県の受験生は、公立第1志望でも私立上位校などが本命でも、県内私立の1月併願入試を受験するのが、もはや「常識」となっています。この併願入試で押さえの私立を確保しておき、気持ちに余裕を持って公立入試(2月、3月)やさらに上位の私立などに全力でチャレンジという受験パターンが一般的です。
 22年度以降は県公立入試の制度変更にともない、公立上位校は前期、後期募集とも高倍率になると予測されます。したがって、これまで以上に併願入試で納得のいく私立を押さえることが重要になると意識してください。
 1月併願入試は、私立の個別相談会で合否の見通しを打診できることが最大のメリットです。各高校の個別相談に出席し、「ほぼ合格」の手ごたえを得て、後顧の憂いなく、本命の公立入試などに臨めるようにしましょう。

個別相談で高校に打診
成績アップで上を目指す
 では、個別相談会について詳しく説明していきましょう。
 県内私立で1月併願入試の実施校は10月から12月下旬ごろにかけて、個別相談会を複数回、開催しています。この個別相談では、併願入試、単願入試の合否の見通しなどを高校側と受験生、保護者が話し合います。併願、単願入試を受けるときは、個別相談に必ず出席しないといけません。
 ほかの都県の場合は、中学校の先生を通じて12月に私立側に打診をする「入試相談」制度があります。ところが、埼玉県ではこれを平成10年度に廃止したという経緯があり、それ以降は、受験生や保護者に直接、高校へ来てもらう形の個別相談が普及して、県内私立受験に欠かせないものとなっています。
 初めに各私立の個別相談の日程をウェブサイトなどで調べておきましょう。出席には予約が必要かどうかなども掲載されています。合否に関わる場であるため、受験生だけでなく保護者も同伴したほうが確実です。あるいは保護者のみで出席してもかまいません。
 個別相談には、本人の成績がわかる資料として、模試の結果や内申点(1、2学期の通知表のコピー)を持参してください。私立側が過去の合格者データなどと照らし合わせ、併願入試、単願入試の合格の可能性などを教えてくれます。最近は合否の見通しがかなり正確になっており、合格の確約に近い高校も増えているのが実状です。
 絶対評価の内申点よりも、模試の結果(偏差値)のほうが、各校の合格基準は低いとされます。埼玉県に普及した模試「北辰テスト」は過去問を販売しているので、練習して解き慣れておくのがよいでしょう。
 あまり早い時期に1月併願の受験校を絞るのは得策とはいえません。本人の成績アップなどで、さらに上の私立に届く可能性があるからです。2学期の通知表がかなり良くなるかもしれません。また、模試では9月、10月に好結果だった生徒が抜けて、11月、12月の回は高めの偏差値が取りやすいともいわれます。私立側では個別相談への集まり具合をみて、基準を下げるところが出てくることもあります。満足できるレベルの私立をゲットするため、粘り強く構えたほうがよいでしょう。
 英検など資格の証明書や、部活動の実績を示す賞状なども提示してみましょう。生徒会役員、部活動の部長、中学校の皆勤といったこともアピールしてください。私立側の基準にやや足りないとき、それらで成績を補える場合もあります。

「1校受験」は危険性も
私立は2、3校を選択
 1月併願はレベルに開きをつけて、2、3校は受験するのが鉄則です。
 最初に個別相談に行った高校で手ごたえが良かったからといって、ほかの高校に行かないというケースもみられますが、それでは「足りない」と考えてください。何校もの個別相談をまわって、確実な「安全校」のほか、「実力相応校」や「チャレンジ校」も選択することが必要です。
 本人の実力に合ったレベルであり、「入学してもいい」と思える私立でなくては、本当の意味での押さえ校にはなりません。
 各高校の「中身」も十分に確認しましょう。「生活指導が厳しい」「部活動が物足りない」など入学してから気がつく生徒もいるようです。教育方針や校風、勉強面の態勢などは、各私立で違いがあります。学校説明会と個別相談を同じ日に実施するところもあるので、そうした機会も活用し、なるべく説明会にも参加したほうがよいでしょう。
 個別相談では「大丈夫です」といった言葉などで私立側が合格の見通しを伝えてくれます。こうした手ごたえが非常によかったときは、1月併願や、単願の合格をほぼ確保したとみられます。ただ100%受かると決まったわけではないので、油断のしすぎは禁物です。
 例えば、淑徳与野などは個別相談で内申や模試結果などをみて、それを本番の試験に加点するという方式を採っています。「加点方式」のため、入試得点のウェートが高いといわれる学校もあります。
 個別相談で「ほぼ合格」とされる高校であっても、予想以上に受験者が多くなったためか、個別相談の感触がよかった生徒が本番で不合格になったところも過去にありました。このような例はまれなものですが、万一の危険性を考慮して、1月併願の試験対策も十分にやっておきましょう。
 入試当日のコンディションにも注意が必要です。体調を崩してしまい、全く解答できない状態で0点を取って不合格になったという話も聞かれます。私立には風紀が厳しい学校もありますから、試験当日の折々に髪型や服装、振る舞いなどをチェックし、あまりに印象が悪い受験者は不合格にする場合もあります。
 予想外のアクシデントに備える意味でも、1月併願入試を「1校受験」というのはよくありません。必ず複数の私立を受験してください。
 一方、個別相談の手ごたえが今ひとつだったとしても、「絶対に受からない」というわけではありません。当日の試験で高得点を取って「逆転合格した」という受験生も出ています。その年に受験者が急減した高校などは、こうしたケースもありがちです。チャレンジしたい高校ならば、入試学力に磨きをかけて、個別相談の“リベンジ”を狙ってみるというのも受験作戦のひとつです。
 なお、新型インフルエンザの流行が続く場合は、予防に気をつけることも大切です。個別相談など人が多く集まる場ではマスクをつけて、帰宅したあとの手洗い、うがいを徹底しましょう。高校側でも「説明会や個別相談では入り口にアルコール消毒液を置く」などの対応を予定しています。

コース制の再編が目立つ
新しい基準や特色を確認
 私立高では特進、普通、実学系など、様々なコースを持つ学校が多いのも特色です。
 平成21年度はコース制を再編した西武台(960人増)、狭山ヶ丘(424人増)で受験者の増加が目立ちました。西武台は制服の変更も好評だったようです。武南では理数コースを特進コース(理系・文系)に改編し、全体の受験者が増加しました(382人増)。
 22年度にコースなどを変更する学校をあげておきましょう。浦和学院では、GL(グローバル・リーダーズ)、特進、選抜、文理の4類型から国際、特進、進学の3類型に再編し、進学類型に総合進学コース、保健医療コースを新設します。特進類型のアルティメットコースは募集が停止されます。
 大妻嵐山は19年度から併設中学校に設置した理数アドバンスクラスを高校にも導入します。理数アドバンス、選抜、進学の3種のクラス制に変わりました。
 淑徳与野では?類、?類をS類に統合します。同校の類型は、選抜(A、B、Cコース)、S類の2種となり、そのほかインターナショナル(3ヵ月留学)コースはどの類型からも参加でき、SA(スポーツ・アート)コースはS類に所属となります。
 細田学園では特進コースを新設し、普通科のコースは特進、選抜、進学、総合、国際文化の5コースとなります。
 このように、コースなどが変更された場合は、コースごとに合格の基準も新たに設定されます。説明会や個別相談で、最新の成績基準を確認しましょう。各コースの教育の特色やカリキュラムなどもよく調べておきましょう。

東京都内私立高校入試



ワンランク上の私立
に一般入試で挑戦!
都内生のB推は禁止

「公立志向」の高まりで
都内私立は押され気味
 東京都内の私立高校は、この10数年で受験規模がかなり縮小しています。一般入試の総応募者は平成10年度に約11万人だったのが20年度、21年度は7万5000人弱。一般入試の平均実質倍率は21年度には1・46倍でした(20年度は1・50倍)。
 少子化で「受験人口」が減少し、都立・公立志向も高まり、それに加え、1月中の「B推薦」(併願可)に受験生のシフトが進んだことなどが、都内私立一般の縮小の要因といわれます。
 ただ、22年度入試は都内私立の一般で総応募者がある程度、増加するとみられます。首都圏(1都3県)の中学校卒業者数がかなり増加することが理由のひとつ。また、都内私立の申し合わせでB推薦が都内の受験生には禁止とされ、都内生は押さえの私立を2月の一般で受験することになるからです(B推薦の禁止は別章で解説)。
 とはいえ、社会の経済情勢もあって、一部の難関・上位校を除き、多くの都内私立では受験生を十分に確保するのは容易ではありません。受験生にとっては、ワンランク上の都内私立に手が届きやすい状況が続きそうです。

受験生確保のため
私立の学校改革は活発
 こうした全体的な「募集難」のなか、都内私立は学校の魅力を高めるため様々な改革を積極的に進めています。
 最もインパクトがある学校改革は、共学化です。毎年、共学に変更する私立が出ており、19年度に法政大、20年度に明大明治がそれぞれ共学化とともに校地を移転して注目されました。
 22年度には郁文館、郁文館グローバル(男子校)が共学化を実施し、宝仙学園(女子校)は共学部(「理数インター」)の高校募集を開始。東京都市大等々力(女子校)の高校募集は、新設される共学部のみに変わります。
 共学化と新校舎の全面完成が重なる郁文館、郁文館グローバルは“ダブル効果”で人気がぐっと上がるかもしれません。
 大学進学面を強化する施策として、ここ数年、特進コースの設置も活発です。22年度は、東京家政大附属、立川女子、藤村女子、玉川学園などが特進コースを導入します。また、淑徳巣鴨、成立学園、朋優学院では特進より上位の特進選抜コースが新設されます。
 特進以外でも、学科やコースの再編などが行われ、例えば、東京実業は電気科に「ゲームITコース」を新設します。授業の質を高める、カリキュラムの刷新を図るといった教育内容の「改革」に取り組む学校も多くなっています。
 快適で充実した教育環境を提供するため、校舎の新築、改築はラッシュのように続いており、日大豊山女子、女子美術大付属、日本橋女学館などは21年夏から22年春にかけて新校舎が完成する予定です。
 制服をリニューアルする学校も後を絶たず、22年度には日大豊山女子、文教大付属などが新しい制服に変わります。

上位校、有名校の
一般入試の動向は
 では、平成22年度の入試動向などをみていきましょう。
 都内私立の一般入試は、開始日の2月10日に7割以上の高校が集中し、13日までに大半の高校が入試を終了します。学校側の「第1志望者を集めたい」という考えで、近年はとくに初日に固まっています。
 2月10日の大学付属校では、難関レベルの中央大附属、中央大杉並が有力な受験候補です。両校とも、ここ数年の倍率は2倍前後で比較的、狙いやすいといわれます。ただし、22年度は中央大附属が併設中学校の開設にともない、高校の一般枠をこれまでの300人から200人に削減。このため、倍率や合格レベルの上昇に注意が必要です。同校の定員減によって、受験生は中央大杉並などに流れるとも予想されます。
 成蹊(10日)もハイレベルな学校としては倍率が低く、最近は2倍未満が続いています。同校は22年度に定員を10人削減(約80人→約70人)します。元々の枠の狭さから敬遠層が出る可能性もあり、倍率アップとなるかは微妙なところです。
 法政大(10日)は、共学化と三鷹市への校地移転(19年度)で人気がブレイク。入試状況はやや落ちつき、21年度の倍率は約3・3倍となりました。22年度は一般枠が10人削減(72人→62人)されます。
 明治学院1回(10日)は21年度に女子の受験者減が目立ち、女子枠、男子枠とも倍率は約1・9倍に。例年に比べると「狙い目」になりました。反動が出て、倍率がやや上がるかもしれません。
 國學院1回(10日)は、ここ数年、倍率が若干上がり気味とはいえ、男子1・7倍程度、女子1・5倍程度です。
 日大豊山(男子校・10日)は一時期よりも受験規模が縮小し、倍率は1・5〜1・7倍程度になっています。また、日大豊山女子(10日)では受験者数が伸び悩み、ここ数年は1・1〜1・2倍程度の低倍率になりがちですが、理数科は合格者を絞り込む場合もあります。
 11日校では、女子上位校の富士見は小さい枠(一般・推薦各15人)が敬遠されて、近年の倍率は1・3〜1・6倍程度。23年度から完全中高一貫化するため、高校募集は22年度が最後になります。
 上位進学校として評価を上げている本郷(11日)は、2・3〜2・5倍程度で近年の倍率は安定していましたが、21年度は受験者増、合格者の絞り込みで3倍を超えました。
 19年度から高校募集を開始した名門校の東京女学館(11日)はミニ募集(一般・推薦各15人)ですが、受験者数も少なく、一般の倍率は1・0〜1・3倍で推移しており、22年度もチャンスとなるかもしれません。
 12日の国学院久我山は、20年度から推薦を実質的に単願として、一般の合格者を多めに出しており、一般・男子枠の倍率は2倍前後、女子枠は1・5倍前後となっています。
 男子上位校の成城(12日)では、倍率に「隔年現象」がみられます(19年度1・36倍→20年度1・63倍→21年度1・34倍)。22年度は「倍率アップ」と想定しておきましょう。
 遅い日程の2回目試験を受けてみるという作戦もあります。明治学院2回(18日)、國學院2回(19日)は高倍率になりがちですが、チャレンジする価値は十分あるでしょう。

都内の受験生には
禁止となる「B推薦」
 推薦入試の動向に移りましょう。都内私立・約190校のうち、9割以上の学校が推薦入試を実施しています。
 推薦は単願(第1志望)で受験するのが原則ですが、最近は埼玉、千葉の私立で「併願推薦(併願入試)」が盛んになったため、その対応策として都外(隣接県)の受験生を対象とした併願可の推薦、通称「B推薦」の実施が認められ、このB推薦は都内私立の約半数に広がりました。
 「募集難」の情勢もあって、都内の受験生にもB推薦を開放していた高校がかなり多く、都立第1志望者などがB推で押さえの私立を確保する作戦もここ数年は「当たり前」に。
 埼玉私立と同じように、秋以降の個別相談会で模試の結果や内申を持参すると、B推の合否の見通しを教えてくれる都内私立も増えていました。
 ところが、22年度入試では都内私立の申し合わせで、本来の形に戻り、「B推薦は都内生には受験を認めない」と決定されたのです。各私立の入試要項などには「併願可の推薦(B推)は都外生が対象」と明確に記されています。
 ただ、B推薦の代わりに、おもに都内生を対象にした「併願優遇」という制度を一般入試に新設した都内私立もみられます。併願優遇制度の多くは、内申基準などが都外生のB推と同様で、各高校の基準を満たせば、入試前の時期に「ほぼ合格」とされます。つまり、B推との大きな違いは本番の試験が1月中から2月に移った程度というわけです。
 自分が押さえにしたい私立に、こうした一般の併願優遇制度があるかどうかを早めに確認し、その内申基準なども把握しましょう。併願優遇の利用については、塾の教師にもよく相談してください。

群馬県内私立高校入試



1月の特待生入試で
公立の「合否予測」を
県外私立受験も得策

レベル的な変動少なく
「公立併願校」に定着
 群馬県内の私立高校は、レベル的に県立トップ校とは大きな開きがあり、私立の全校が「公立併願校」(公立の押さえに使う学校)の位置づけとなっています。
 県内私立はわずか10数校と少なく、それぞれの地域で受験層がほぼ固定しているので、私立間の競争はあまり活発になりません。首都圏の私立に比べると、大学進学の態勢強化といった「改革」もそれほど進んでいないのが悩ましいところです。
 そうしたなか、樹徳は「SS組」(最上位理系クラス)の設置で、今後の伸びが期待されています。SS組は推薦(単願)のみの募集です。
 共愛学園は22年度から英語科だけでなく普通科も特進、進学の2コース制となり、特待生入試(「特奨特進選抜入試」)は両科の特進コースが対象とされます。

特待生入試の結果を
公立の合否予測に活用
 県内私立入試は1月を中心に実施されています。
 公立志望者は、併願作戦として私立の「特待生入試」を利用するのが基本です。2月、3月の公立入試を受ける前に押さえ(すべり止め)を確保するとともに、特待生入試の結果は公立合格の試金石になります。
 県内私立の特待生入試は、公立と同じ5教科試験を行い、得点のラインで複数の合格区分があります。この合格区分によって公立の「合否判定予測」ができるのです。
 例えば、東京農大第二の「学業特待入試」(1月10日)は、得点の上位からA合格、B合格の区分があります。A合格を取った場合は、県立トップ校にほぼ合格するだろうと予想され、B合格ならその可能性は50%程度とみられます。平成21年度には、A合格のラインは500点満点の約8割、B合格のラインは約6割でした。
 万一、公立に不合格となって同校に入学する場合、A合格は授業料が免除され、B合格は授業料等の免除はありません。
 特待生入試は、ほかに前橋育英、樹徳、高崎商科大附、健康福祉大高崎などに定着しており、それぞれ「公立判定校」として利用できます。
 東京農大第二は県内私立の「最上位」とされており、公立上位校の志望者は、押さえを確保するためにも、同校の特待生入試が私立併願のポイントです。同校に自信がない場合は、高崎商科大附、健康福祉大高崎(1月9日)などを受験しておくのがよいでしょう。

県外私立を受験候補に
難関校にも挑戦したい
 埼玉や東京など県外の私立を視野に入れる受験生も増えています。
 県内私立では公立上位校の押さえとして満足できず、憧れとなる私立難関校も県内にはないからです。
 隣接の埼玉私立は、秋以降の「個別相談会」で合否の見通しが分かる併願制度(1月の併願入試)が普及しているので助かります。例えば、群馬から交通の便がよい、中堅進学校の本庄東(共学校)は有力な選択肢です。上位校では、大学合格実績の優れた栄東(共学校)、淑徳与野(女子校)などが受験候補になります。
 難関レベルの受験生は、男女とも、地理的に通学しやすい早大本庄(共学校)にチャレンジするのが一般的です。「早慶」の最上位である慶應志木(男子校)を狙う受験生もいます。
 新幹線を使えば、都内の難関校も通学圏に入ります。男子では、首都圏トップの開成や、海城、巣鴨など、女子は、トップ女子校の慶應女子や、理系大学に強い豊島岡女子、国立校のお茶の水女子大附などが群馬からの主なターゲットになります。
 こうした難関校の対策に取り組んだ受験生は、公立上位校に進学した場合でも、その学力的な「貯金」が大学入試の好結果に結びつきます。実際、早大本庄などに合格して、県立トップ校に進学し、早慶以上の大学を目指す生徒もみられます。


無料体験授業はこちら 資料請求・お問い合わせはこちら

このページのTOPへ